【5月31日】5日ぶりに晴れた。けれども寒い。最高気温12度。いつも余市の春はカラカラに乾いて晴天が続くのだが、今年はほんとに雨が多い。そのぶん秋は晴れるかもと思いつつ、そんなにうまくはいかないであろう…。
【5月29日】垣根の端杭を支えるためのアンカー打ち。ワインブドウ栽培の中で肉体的に最もキツイ作業だ。アンカーと呼ばれるイカリのようなものを、鉄の棒で延々と打ち込んでいく。このIT化が進んだ現代日本の労働とはとても思えない…。
【5月28日】まあ、いろんな虫が出てくるもんだ。今度はスカシクロバ。葉っぱをムシャムシャと食べる黄色い毛虫だ。そんなに大発生しないし目立つので、見つけ次第に排除する。
【5月27日】きょうは副業でやってるササゲのマルチ張り。マルチャーを使わずに手作業でやっているので結構ツライ。道具や機械のありがたみを感じる作業のひとつだ。
【5月26日】今年はそんなに被害はないのかな〜と思っていたら、短梢剪定の芽欠きに入って、やっぱりやられていました。カスミカメに食われた芽。かろうじて房は残っているが、葉っぱがちりちりになっている。
【5月25日】ショック!ロータリー破損。数十年ものなので買い替えの予感。機械は便利だが故障すると修理に数万も飛んでいく。必要最低限にしようと心がけてはいるが、よさげなものを見つけると欲しくてたまらない…。
【5月24日】ついに今年初のカスミカメ発見。北海道ワインブドウ界最悪の害虫。萌芽の頃、まだ小さいブドウの花穂をチューチュー吸って、房を消滅させる。就農して間もない年、防除に失敗して大減収を招いたこともある。
【5月22日】引き続き苗木救出。草に埋もれているとこんな徒長気味の苗もある。緑が薄くて弱々しい。救出が遅れて申し訳ありません。早く日に当たって丈夫になってくれい。
【5月21日】埋もれている苗木まわりの草を刈った。日当たりが悪くなって枝がビヨーンと徒長したり、そもそも草に負けて伸びなかったりするので、萌芽直後の今時期にいつもやる作業だ。通称「苗木救出」と呼んでいる。
【5月20日】改植した畑の草刈りをしていて、当たり前のことだが、ワイヤーを張っていないと乗用モアで横方向にも走れるんだなと気づいた。そうなると垣根下の草刈りが格段にラクになる。しかし、ワイヤーを張らないと竹を固定しての誘引もできない。草刈りと誘引、どちらが苗木の伸びに貢献するのだろう…。
【5月19日】芽が混みあってきたので、きょうから芽欠き開始。まずは伸びの早い長梢剪定の樹から。収量にも病気の出方にも影響する作業なので、いよいよ本格的なブドウの栽培管理が始まったという気がする。目指す収量は反600キロなので、けっこう芽を落とすことになる。
【5月18日】予想以上に欠木が多くて、補植がまだ終わらない。これまでも植えてきたつもりだったが、完全に間を埋めてきたわけではなかったので、それが積もり積もって結構な数になっていたと思われる。補植は毎年100%を目指さないとイカンという反省の日だった。
【5月17日】毎年一定の割合で枯れる樹が出るので、その場所に新たな苗木を植えていく。欠木はダイレクトに収量に影響するので、地味だが大事な作業だ。「果樹農家とは木を植える人」という名言もある。
【5月15日】ツバイの長梢が萌芽してきた。毎年のことながら短梢よりなぜか早い。カスミカメの被害もなぜか長梢は少ない。剪定の仕方でいろいろ変わるので興味深い。
【5月14日】今回植える苗は台木が全て101-14。これまでいろいろな台木を使ってみたが、ツバイについては101-14か5Cあたりがしっくりくる。5Cはちょっと強めな感じがあるので、最終的にこれに落ち着いた感じ。
【5月13日】きょうから苗植え開始。結局ツバイを植えることになって、これでウチの畑はツバイ100%になってしまった。400本弱なので、きょう明日で終わる予定。
【5月12日】今回苗を植えるのは地盤が固いところなので、オーガードリルで苗穴を掘っている。余市ではあまり一般的ではないが、欧州でやっているというのでマネしてみた。柔らかくなった土の部分を通って、根っこが地面深くに伸びたらいいなあと思いつつ。
【5月11日】必殺技!みたいなのが好きなので、何かビシッと効く資材を毎年探している。今年は苗を植えるときに「地力の基盤」というものを土に混ぜ込む。牛ふん+海藻+ゼオライト+木炭の完熟堆肥だという。これで苗がビシッと育つに違いない…。
【5月10日】ピンク色に見えるのはヒメオドリコソウという雑草で、これがワイン畑で年々増えている。草の生え方は土の状態を現わすと思っていて、フキが生えていると水分が多いのかなあとか推測するのだが、この草と土との関係はまだよく分からない。
【5月8日】サクランボが満開中。昨年は収穫期に雨が降って裂果した上に、カラスに襲撃されてほとんど収穫がなかった。ほんと雨に弱いので、露地栽培で最後まで収穫できるのは数年に1回ぐらいという感じだ。今年はどうなることやら。
【5月7日】雨が降ったりなんだりで杭打ち継続中。あと半日あれば終わりそう。土地が固くてなかなか入っていかないところもある。なんとかねじ込む。
【5月6日】きょうは羊の毛刈りデイ。今年初の20度超えだったので、ぶあつい羊毛を脱いでさぞ涼しくなったことだろう。刈るのは若き羊飼い志望者。白糠で羊の研修中だ。
【5月5日】きょうから杭打ち開始。コンマ1の大きさのユンボだと、1列ずつしか打てない。それでも今回は2反ぐらいの改植なので、1日か2日で終わりそうな感じ。
【5月4日】抜根した古木を運搬中。何十年物の樹はさすがに根もぶっとい。きょうで古木畑の撤去が終わった。明日から整地して杭打ちに入る。
【5月1日】ゴールデンウィークはユンボを借りて、古い畑を改植していることが多い。機械があると、手作業では時間のかかることがあっという間にできて楽しい。堆肥の切り返しとか、ちょっとした段差をなだらかにしたりとか、いらない雑木を抜いたりとか。
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